第一回 豊島区リハ職向け研修会 「~ラスキン・モリスから考える~みらいのかたちとコミュニティデザイン」 開催!
作業療法士の金丸です。今回は、先月開催した豊島区リハビリテーション専門職研修会についてご紹介させていただきます。
研修会はコミュニティデザイナーの山崎亮さんを招いて行いました。
作業療法の源流である『アーツアンドクラフツ』のラスキンらの話からコミュニティを考えることで、我々、「リハ職が地域で何ができるのか?」「足りていないモノは何か」を考える時間にできたらと企画しました。
山崎さんは事前打ち合わせをしない事を公言されています。当日も参加された皆さんの顔をみて、
内容を変更。一緒に来られていたstudio-Lのスタッフ二人も講師として急遽、参加となりました!
グループワークで皆さんの普段感じている事、困っている事など抽出しホワイトボードに書き出し、
それに対してstudio-Lのみなさんが答えていきました。
セラピスト、支援職は1対1、ケースワークの機会が多く、グループワークはまだしも、
コミュニティワークと言われてもイメージがわきません。 コミュニティワークをするには?の前に、『地域』ということばの分析からはじまりました。
「地域ってさ~」などと言われる『地域』ということばは『コミュニティ』(大雑把にいうと地縁)と『アソシエーション』(興味などで集まる)の二つの側面があり、どの意味でつかわれているかの整理からはじまりました。
わたしたちが、『地域』とつながる時の『地域』とはどちらの事を指していて、それは一つの側面を見落としていないか?などの大きな気づきを得る事ができました。
そして私たちが何者として地域にいるのか?医療職でなく、「犬の好きなAさん」としている事でつながれること。地元ではそういったつながりで生活していますが、職場からの地域活動では「医療職」として構えてしまいます。その構えをとった時にはどんな風景がみえるのか?楽しみになってきました。 また、さまざまな人がいること、さまざまな障がいのある人たちと一緒に楽しむことでいろいろな発見があり、それ自体がコミュニティをつくっていくことになるのだという気づきもありました。 経済優先に思われる世界で、どう未来を考えていけばいいのかという質問には、構造主義から考えると見えるものがあるという、宿題をいただいて時間切れとなりました。
山崎さん来年には「面識経済」という本も出版されるようです! 山崎さんのお話、とても楽しかったです。
時間がタイトな中、飛行機の時間ぎりぎりまでお話してくださった山崎亮さん、studio-Lのみなさん、そして、参加してくださったみなさんに感謝の時間でした! ゆみのハートクリニックでは、地域活動として様々な活動をおこなっています。
ぜひ、地域活動に興味のある方お問い合わせください!!
※山崎亮 『コミュニティデザインの源流 イギリス編』太田出版
訪問リハビリテーション部 作業療法士 金丸