神経難病に対しての三鷹リハ部の取り組みと三鷹エリアの特徴をご紹介
ゆみのハートクリニック三鷹 訪問リハビリテーション部の渡邊です。
三鷹院に、神経内科の島津医師が配属されて以降、神経難病の依頼が増えて疾患別の患者割合が6%から22%(2024年11月現在)まで増加しています。
今回は、三鷹エリアの特徴と神経難病に対しての三鷹リハ部の取り組みを紹介させて頂きます。
まず、三鷹エリアの最大の自慢ポイントは、緑の多さです。都内でも有数の公園の1つである井の頭公園内を移動経路として移動することもあります。撮影した日も、木漏れ日が気持ちいい空気の澄んだ朝でした。
神経難病の生活期のリハに関する難しさ、期待する事、三鷹リハチームの雰囲気を島津医師へインタビューしました。
- 在宅で神経難病を診る難しさは何ですか?
「同じ疾患でも症状が異なるだけでなく、生活、考え方、生き方、環境、介護負担など、症状の進行により様々な問題とニーズが発生します。胃瘻、NPPV、気管切開、喉頭分離術なども検討しなければいけません。さらに、コミュニケーション自体も困難になる方も多い中で、適切なタイミングでの治療の選択と意思決定のサポートをしなければいけないことです。」
- 訪問リハに期待することは?
「問題は多岐に渡るので、運動能力だけでなく、呼吸、嚥下、コミュニケーションなど一人ひとりの症状、ニーズに合わせた計画を立て、慣れたご自宅で少しでも快適に過ごしていけるようサポートして欲しいです。また、ご本人やご家族の精神的な負担も多く、コミュニケーションを通じて精神的なサポートにも期待しております。」
- 三鷹リハチームの雰囲気はいかがですか?
「共通しているのは患者さんへの思いがとても強く、あたたかいことです。リハビリテーションを通じて、どんなことをしたいか、どんなことが出来たら人生に彩りが増すか、そんなことを考えながらいつも全力でやっている、そんな雰囲気を感じます。課題のある患者さんこそお任せしたい、そう思っています。」
今後も先生の診療を支えるチームスタッフの一員として精進出来ればと思います。
神経難病患者の在宅生活を支えるために、以下の実践をしています。
・呼吸療法の学び直し(NPPV・カフアシスト・LICトレーナー)
・専門病院との連携強化
・コミュニケーション、意思伝達装置の理解
・症例検討会の定期開催
・学会、セミナーへの参加
・OT・STへの相談体制の構築
少しでも患者さんの気持ちを理解するために、「NPPVを触って、いじって、感じてみよう勉強会」を開催しました。体験することにより理解が深まるため、今後もチーム内で様々な学習機会を作っていければと思います。
三鷹リハ部は医師や看護師、SW、管理栄養士らと連携しながら、その患者さんもその人らしくいられるようサポートをしていきます。
理学療法士 渡邊