在宅療養支援室便りvol.9『振り返りの会』
医療や介護が身近な方へ、ソーシャルワーカーの目線をお届けします。
ゆみのハートクリニックでは、地域の医療機関から多くの心不全患者さんの訪問診療・訪問看護・訪問リハビリのご紹介をいただいております。日頃からスタッフ各々が責任を持って在宅療養のサポートさせていただいておりますが、時には様々な事情から再入院となったり、診療が終了となることがあります。そのたびに我々は悔やんでも悔やみきれない思いでいます。このような反省を少しでも今後に生かすため、全体で振り返ることで、前向きに課題を見つけ、次につなげていくことを目的とした『振り返りの会』を定期的に行っています。
今回行われた『振り返りの会』は二部構成とし、『心不全再入院をチームで抑える!』というテーマのもと、高田馬場・渋谷・新大阪の3拠点をZOOMでつなげオンライン上で積極的な意見交換を行いました。第一部では『在宅での心不全管理のポイント』 について学び直しました。第二部では症例を振り返り『どうしたら再入院を防げたか』、『患者さんに安心して在宅療養してもらうためにはこれから何ができるか』について活発な意見交換を行いました。60名以上のスタッフが参加し、医師・看護師・リハビリ・ソーシャルワーカーなどそれぞれの視点から出た意見は、翌日から診療に取り入れられるものも多々あり、在宅療養をサポートするためにできることはまだまだあると実感いたしました。ソーシャルワーカーとして、多職種とのチーム連携により再入院を防ぐだけではなく、患者さんやご家族が望むより良い生活の実現、それに至る思いと過程を大切にしていきたいと、今一度気持ちを新たにいたしました。
在宅療養支援室 ソーシャルワーカー
西嶋/鈴木