第2回ソーシャルワークコミュニティを開催しました
第2回ソーシャルワークコミュニティを開催いたしました。
昨年7月に第1回を実施し、第2回となる今回は『その人らしい生活の支援を考える』をテーマとしました。当日は遠方の方も含め約30名のソーシャルワーカーの皆さんにご参加いただきました。
前半のプログラムでは、福井県で精力的に在宅診療を行っているオレンジホームケアクリニックの紅谷先生よりご講演いただきました。
同クリニックでは、その人の「Be Happy」を目指し、その人の生活を中心におき、訪問診療はその道具の一つとして街づくり、地域づくりを行っておられます。その中で小児在宅医療対応するオレンジキッズケアラボが紹介され、人工呼吸器をつけて海へ行ったり、軽井沢へ宿泊に行ったりするいきいきとした子供たちの姿には感銘をうけました。また、紅谷先生が考えるソーシャルワーカーの役割や、病院と在宅の連携にもふれていただきました。どのお話も胸に響くものがあり、参加者の皆様も一言も聞き漏らすまい!と身を乗り出して聞いていました。
後半では症例検討会を行いました。同じ患者さんについて病院、在宅それぞれのソーシャルワーカーの立場から情報共有をテーマに発表しました。ディスカッションポイントとしては退院前カンファレンスで何を伝えたいか・知りたいか、地域との情報共有をどうするか、をとりあげました。各テーブルで時にはどよめきがあったり、時にはお互いに大きくうなずきながら、活発に意見交換されている様子がみられていました。
なお、在宅側の発表は私が務めさせていただきました。準備・発表にあたってこの症例での当時の試行錯誤を振り返ることは非常に勉強になりました。当日は非常に緊張しましたが、在宅でのリアリティある様子を伝えられたのではないかなと感じています。
今回ご講演いただいた紅谷先生、また、症例検討会で発表いただいた三井記念病院のソーシャルワーカー真下様、ご参加いただいたソーシャルワーカーの皆様、本当にありがとうございました。
在宅療養支援室
ソーシャルワーカー 西嶋 大悟