在宅療養支援室便りVol.1 熱中症にご用心!
医療や介護が身近な方へ、ソーシャルワーカーの目線をお届けします。
連日のように繰り返し聞く「熱中症」という言葉。
当院でも、熱中症と思われる相談が多く寄せられていますが、訴えとして多い症状は、
- ぐったりしている
- 食欲がない
- ふらふらしている
- 熱がある
- 頭痛がする
当院は心不全の患者さんも多く、利尿剤(お小水を出しやすくする薬)を内服している方がいます。そのような方は、いつも通り水分とっているつもりでも脱水になりやすいです。
このようなご相談をいただいた際には、まずは部屋を涼しくして体を冷やし、水分の摂取を促しています。摂取するのは経口補水液、スポーツドリンクなどだとなおよしです。
当院では熱中症と脱水の注意喚起の資料もご提供しています。
熱中症とは、
- 環境(高温多湿の気候や部屋など)
- からだ(高齢者や乳幼児、持病や疲労状態など)
- 行動(運動や屋外作業、水分補給がなされない状況など)
の3つの要因により、人の体温を調整する機能が崩れてしまって熱がたまり、身体に悪影響を及ぼす症状が出ている状態です。
平成30年7月23日~7月29日の1週間での全国の熱中症による救急搬送人員は、13721人と報告されました。これは昨年の、2倍以上の数になります。恐ろしい数字ですね。
熱中症はもはや他人事ではありません。自分事としてとらえ、自分の身は自分で守るという意識と、周りの方ともお互いに注意喚起しあうことが大事です。
エアコンを適切に使用する、こまめに水分と塩分補給を行う、暑い時間帯の外出を避ける、無理をしない、休憩をとる、など、一般的に言われる対策を今一度確認していきましょう。
「身体が何かちょっとおかしいな、いつもと違うな」と感じたとき、それは熱中症のサインかもしれません。
まだまだ暑い日は続きます。
皆様、くれぐれも熱中症にご用心を!
注意喚起チラシ「熱中症と脱水」
在宅療養支援室
ソーシャルワーカー 西嶋大悟
参考サイト