いびき・睡眠時無呼吸症外来
思い当たることはありませんか?睡眠時無呼吸症は、こんな形で現れます。
- いびきが大きい
- 日中、眠くてたまらない
- 睡眠中に苦しくて目が覚める
- 熟睡感がなく、眠りが浅く感じる
- 夜間、目が覚めて、トイレによく行く
- 朝方の血圧が高い、降圧剤を飲んでもなかなか下がらない
- 検診でメタボといわれている
- 夜中の頭痛、起床時の頭痛などがある
OSA(Obstructive Sleep Apnea)
OSA:閉塞性睡眠時無呼吸症 とは、睡眠中に上気道が閉塞することにより、呼吸が止まり、それによって日常生活にさまざまな障害が引き起こされる疾患です。最近では、高血圧や心臓疾患、脳梗塞とも関係が深いことがわかり、それらの疾患への移行が心配されています。二次性高血圧で、最も多い原因が睡眠時無呼吸症ともいわれています。治療の第一歩は、早期発見・早期治療です。早めにチェックをして、適切な治療を始めましょう。
検査方法
自宅で行える簡易睡眠検査、入院(1泊)して行う終夜睡眠検査(重症度診断)を実施します。
- ● 簡易睡眠検査(スクリーニング検査)
- ご自宅で、睡眠中にチェックしていただきます。簡易睡眠キットをお渡ししますので、次回の診察日に結果をお伝えします。
- ● 終夜睡眠ポリソムノグラフ検査(PSG)
- 簡易睡眠検査で、無呼吸症の可能性が考えられる場合は、一晩入院して行われる終夜睡眠ポリソムノグラフ検査をします。これは、眠りの深さや睡眠の質、と同時に呼吸状態を測る検査です。脳波や心電図、鼻からの気流や動脈血中の酸素の量などを計測し、医師が判断します。
PSG検査(1泊入院検査)の様子
診断
終夜睡眠ポリソムノグラフ検査(PSG)にて判定された無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index:AHI)により、睡眠時無呼吸症の診断、重症度を判断します。
治療
患者さん個々の状態(肥満の有無、小顔症など)や、無呼吸症の重症度により、適切な治療方法を選択、提案します。
- ● 経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure:CPAPシーパップ)
- 比較的重症度が高い、眠気の自覚症状が強い、肥満、高血圧や心臓病を有するような患者さんに適応されます。睡眠時に鼻マスクを付け、持続的に気道に陽圧をかけることで無呼吸を抑制します。
- ● マウスピース
- 軽症の無呼吸症や、肥満のない患者さん、下顎が著しく小さい患者さんに適応されます。下顎を前方移動させ固定することにより、気道を拡げ、無呼吸を抑制します。経験豊かな歯科口腔外科医にご紹介し、作成します。
- ● 手術
- 扁桃肥大、アデノイド遺残などによる無呼吸症患者さんに適応されることがあります。経験豊かな耳鼻科医にご紹介をいたします。
検査・診断の流れ
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- 初診の予約をお取りいただき、診察後、自宅で行える簡易検査用キットをお渡しいたしますので、次回の診察日に結果をお伝えします。(他院で簡易検査を行っている方は、必要ありません)
※ダウンロードの上、あらかじめご記入いただいたアンケートをご持参いただくと、診察までがスムーズです。
- 初診の予約をお取りいただき、診察後、自宅で行える簡易検査用キットをお渡しいたしますので、次回の診察日に結果をお伝えします。(他院で簡易検査を行っている方は、必要ありません)
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- 簡易検査で問題のあった方は、確定診断のための終夜睡眠検査(1泊入院)を行いますので、検査日の予約をお取りください。
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- 検査日当日は、夕食を済ませて、19:30までにご来院ください。また、検査の前にお会計、次回の受診日の予約を済ませてください。
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- 20:00から睡眠検査を開始いたします。
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- 翌朝5:00から6:00ごろには検査が終了し、ご退院の準備ができ次第、お帰りいただけます。退院後は、そのまま「通勤・通学」をしていただけます。
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- 次回の診察日に、検査の結果をお話しし、ご相談しながら治療法を決めていきます。
- 金曜日と土曜日の夜にも、入院検査を受けることができます。
- シャワーやタオル、洗面用品も完備しております。
- 退院の時間は、ご相談ください。
いびきカウンセラー、呼吸器科、耳鼻科、精神科などの専門医もさまざまな問題に対応します。
睡眠検査室
一泊入院検査を行う検査室には、トイレ、シャワー室が完備され、安心して検査を受けていただけるよう、プライバシーへの配慮をしています。
保険適用
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CPAP(シーパップ)治療は、健康保険で行うことができます。
保険の適用には、月一回の定期受診が必要です。