YUMINOのひと - 医師 土肥智貴 -

YUMINOのひと2024年05月17日

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2024年春、YUMINOには24名の医師が入職しました。その中の一人で、これまで循環器病の臨床業務だけでなく、予防領域の研究や教育に取り組まれてきた土肥智貴医師にお話を伺いました。YUMINOでは渋谷桜丘院の外来診療、高田馬場院での外来診療・訪問診療と多くの患者さんへ予防を意識した診療を行っています。そして、新たに立ち上がった「循環器予防医療部」の責任者として、地域医療における予防医療の重要性を知ってもらうため日々、奮闘されています。

 

-医師を目指したきっかけを教えてください。

  • きっかけは、父や親戚が歯科医師や医師ということで、身近に医療があったことです。また、シンプルに人々の病気を診たり、治す職業に就くことが社会貢献になると思ったからです。あとは月並みですが、ブラックジャックに憧れたというのもありますね。

 

-さまざまな専門科目がある中でなぜ循環器内科を選ばれたのでしょうか?

  • 人間の生死のより近いところで医療を追求したいと思ったからです。研修医時代に急性期の循環器医療であるカテーテル治療やCCU管理に触れる機会があり、患者さんが生死をさまよった後に、治療やリハビリで元気に退院される姿をみて、循環器内科医を目指しました。もちろん医療は万能ではありませんが、循環器内科学は臨床的にも学問的にも非常に発展可能性が高い分野だと当時、強く感じておりました。

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-以前から非常勤医師としてYUMINOで訪問診療をされていますが、きっかけを教えて下さい。
また、どういう思いから訪問診療に携わるようになったのでしょうか?

  • これまで虎の門病院、順天堂医院などと基幹病院に務めていました。ニューヨークへの留学を経て、大学病院での臨床業務や高度医療を進めていく中で、地域連携の重要性を徐々に認識し始めました。そのときに先進的に地域医療をすすめていたYUMINOで訪問診療の勉強をしたいと考えるようになりました。また、個人的に理事長の弓野大先生とのつながりが強かったこともあります。じつは大学の先輩で部活も同じでした!あの汗と涙を一緒に流したことはいい思い出です。

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(写真 上:ニューヨークのコロンビア大学への留学時代  下:大学時代はアイスホッケー部に所属!)

-今回、常勤医師としてYUMINOに入職された理由を教えてください。

  • 医者人生の中でしっかりと腰を据えて、より生活の場に近い医療現場である、地域医療に貢献したいと考えたからです。もちろん大学病院でも臨床、研究、教育など多岐にわたって非常に充実した生活でしたが、それなりに体力、気力があるうちに次のチャレンジをしたいと考えました。そのなかで、YUMINOスタッフのプロフェッショナル意識が高く、患者さん一人ひとりに向き合う姿勢に共感してYUMINOへの入職を決めました。

 

-土肥先生は、予防領域の研究にも力を入れていますが、きっかけ・理由を教えてください。

  • これまで冠動脈疾患の診断や治療にあたってきました。心筋梗塞や狭心症の原因は冠動脈プラーク、いわゆる動脈硬化症の進展や不安定化が原因とされています。心筋梗塞は死に至る病気ということもあり、動脈硬化症自体を早期に発見・治療して、心筋梗塞を発症させないことが重要だと、臨床現場で感じたことがきっかけです。
    動脈硬化の進展予防が心不全や不整脈の予防にもつながるデータも数多くでてきています。
    また、留学時代に血管内イメージングを用いて冠動脈プラークをより詳細に見てきて、その進展抑制が適切な薬物治療や生活習慣の改善で「予防が可能」であることを目の当たりにして、予防医療の重要性を感じたからです。

 

-新設された「循環器予防医療部」はどのような部門なのでしょうか?

  • 循環器予防医療部ではひろく循環器疾患の1次予防から2次予防までを実施していきます。
    心不全領域ではその進展度により4つのステージに分類されています。これまでのYUMNIOは在宅心不全患者さんを中心に進展度の高いステージC,Dの患者さんの治療にあたってきました。
    そこで心不全ステージA,Bの患者さん、つまりは生活習慣病の段階や冠動脈疾患を発症しているが、心不全の症状はない患者さんを中心に、進行させない治療や取り組みをより積極的に行いたいと思っております。それは患者さんの予防意識を高めることはもちろんのこと、運動や食事などのライフスタイルに積極的に介入して、健康寿命を伸ばす意識を高めていただき、共に予防医療をすすめていくことが重要だと考えるからです。その取り組みの一つとしてゆみのクリニック渋谷桜丘に併設されたパーソナルトレーニングジムのLEXがあります。
    内科クリニックに併設されたメディカルフィットネスジムであり、非常にユニークで先進的な取り組みです。心臓病などの内科疾患予防に運動療法はとても有効であり、がん予防や健康寿命延伸にも繋がります。中高年の方々を中心に、生活習慣病などを合併した患者さんの治療の一環として、個別化されたパーソナルトレーニングを提供します。それぞれの体力や運動経験に応じて、運動プログラムを組んで、熟練したトレーナーが指導していきます。
    様々な取り組みの目的は、患者さんのライフをより充実させるための包括的サポートをして、予防行動習慣の獲得や長期予後改善に繋がれば本望です。

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(写真:ゆみのクリニック渋谷桜丘に併設されたパーソナルトレーニングジム「LEX渋谷」内観)

-「LEX渋谷」プログラム一部ご紹介-
■肥満治療プログラム
急激な減量ではなく、持続可能な変化/体質改善を目指し、トータルなウェルビーイングをサポー ト。薬物治療を適切に組み合わせた心臓病予防にも繋がるプログラムです!

・パーソナルトレーニング24回~
・医療者カウンセリング
・薬物治療サポート
・食事&生活習慣カウンセリング

詳細はこちらから↓
「LEX」ホームページ:https://unionmedi.co.jp/lex/about

-「循環器予防医療部」の今後の展望を教えてください。

  • 今後は予防医療の重要性を広く地域社会に認知してもらいたいので、まずはYUMINO内で積極的な予防医療を提供できるシステム構築を目指します。そのキーワードとしてデジタルヘルスがあります。今後はさらに医療にデジタルを生かす時代がきます。心不全ステージA,Bの患者さんの日々の生活にデジタル技術を用いて、双方向性サポートを実施して病気進展予防、健康増進ができればと考えております。また、今後の日本の社会を背負っていく中高年やオフィスワーカーの方々により健康に働いていただけるように、産業保健分野でもYUMINOの医療の強みをいかして貢献していきたいと思っています。

 

-最後にメッセージをお願いします!

  • わたしはこれまで循環器病の実臨床、予防領域の研究に積極的に取り組んでまいりました。急性期病院や大学病院で最前線の医療やマネジメントに触れてきて、「予防は治療に勝る」と心から感じるようになりました。YUMINOでも病気を「診る」「治す」だけでなく「予防する」ことをさらに重視して、患者さん一人ひとりにあった医療を提供していきたいと考えております。皆様の健康寿命の延伸を目指していきます!よろしくお願いします。

 

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当法人では、医師の採用を行っております。
詳細は採用HPをご覧ください。
https://www.yumino-medical.com/recruit/jobs/doctor.html

 

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