冬こそ心臓を大切に!
こんにちは。ゆみのハートクリニック渋谷 理学療法士の南です。
2023年も終わりが近づいてきました。個人的なニュースとしては、今年ボディコンテスト出場のために人生最大の減量で11㎏痩せたことでしょうか。今はすっかり元通りですが、食べ物のありがたみとおいしさを改めて実感しています。来年も健康第一に過ごしていきたいと思っています。
さて、今年度は暖冬と言われていますが、そうは言っても身震いするような風を肌で感じる日々も増えてきました。そんな夜はゆっくりお風呂に入って温まりたい! なんて思いますが、この時期のお風呂には「ヒートショック」という危険が潜んでいます。
【ヒートショックとは?なぜ危険なの?】
急激な温度変化により血圧が変動することで、「血圧失神や不整脈、心筋梗塞、脳梗塞など」を引き起こすことがあります。
特に冬場の入浴には注意が必要です。温かい自室や居間から、暖房が入っていない風呂場へ移動し、衣服を脱ぐことで体温が急激に下がります。身体の熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がります。これが心筋梗塞や脳卒中を起こす原因の一つとなります。
お湯につかると血管が広がって急に血圧が下がり、失神してしまう場合もあります。湯船の中で失神すると、溺死する可能性もあるため気を付けましょう。
血圧の変動は心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中につながりかねません。特に暖冬こそ温度変化が激しく、注意していきたいところです。
冬はトイレも冷え込みやすいので、合わせて注意が必要です。
【どうやって防いだらいいの? 入浴やトイレを快適にするアイデア】
①脱衣所やトイレを小型の暖房器(温風式)で暖めましょう。
②トイレは暖房便座を使用しましょう。
③風呂場の床にスノコやマットを敷き、足元の冷えを防ぎましょう。
④シャワーでお湯をためることによって、浴室全体を暖めておきましょう。
⑤すでに浴槽にお湯がたまっている場合は、入浴前にふたを開けておきましょう。
⑥入浴は40度未満のぬるめのお湯に入り、長湯を避けましょう。
⑦冷え込む深夜ではなく、早めの時間に入浴するように心がけましょう。
⑧心臓病や高血圧の人には半身浴をおすすめします。
⑨ゆっくりとお風呂から上がりましょう。
ヒートショックに関することは、当法人のYouTubeチャンネル「不思議な心臓」でも取り上げられています。ぜひご覧ください!
肩までゆっくり浸かりたいという方はたくさんいらっしゃると思います。
私もその1人ですが、心臓に負担をかけないようにこの1年間頑張った身体を労わってください。心も体も健康にみなさんよいお年を迎えましょう!
訪問リハビリテーション部 理学療法士 南