在宅療養支援室便りvol.11 『2020年度在宅医療ソーシャルワーク研修会に参加して』
医療や介護が身近な方へ、ソーシャルワーカーの目線をお届けします。
ゆみのハートクリニック ソーシャルワーカーの山本です。先日、全国のソーシャルワーカーが加入できる職能団体『日本医療社会福祉協会』が主催した『2020年度在宅医療ソーシャルワーク研修会』に参加しました。今回はそのご報告をさせていただきます。
今回の研修でのキーワードはズバリ、『つなぐ』でした。
日々の生活の中では、様々な場面が訪れます。
- 退院された時
- 病状が変化した時
- 生活することに困った時
- 入院になった時・・・
このような場面で"患者さんの思い"をその後の人生へいかにしてつなげていくか、そして患者さんの周りで支える関係者へどのように思いを共有してつなげるのか、思いを実現するにはどのような方法があるか、これこそが私達ソーシャルワーカーの専門性であり、全国のソーシャルワーカーが同じ思いを持って日々悩みながら業務にあたっています。
研修では、事例の各場面を用いながら、グループごとにどのように思いをつないでいけるのか、ソーシャルワーカーにできることは何かを議論しました。全体で各グループの発表を聞き、全国のソーシャルワーカーの実践や考えを共有することが出来ました。
なお、今年度はコロナ禍のため、新しい試みとなるオンライン開催でした。オンラインであればこそ、全国のソーシャルワーカーの皆さんともつながることができました。研修の学びに加えて、研修参加者の皆さんからも、専門職として、そして仲間として、励みになる刺激を受けた大変有意義な時間となりました。患者さん、そして支えるすべての人たちとともに思いをつないでいく伴走者になるべく、日々精進していきたいと感じました。
在宅療養支援室 ソーシャルワーカー
山本有紗